2019年2月21日発売のSwitchゲームソフト「ブリキの騎士」をプレイしました。
総プレイ時間は、おそらく10時間程度。
(プレイ時間がわからない仕様で、1日4時間程度を3回ぐらいやったので10時間ぐらいかと)
結論から言うと、そこそこ楽しめました。
主に以下の3点は、私のお気に入りポイントです。
このレビュー記事では、ゲームプレイの専門家KBが『「ブリキの騎士」の評価』をできるだけネタバレしないよう配慮しつつ、様々な角度からお伝えしていきます。
ゲーム購入の参考にどうぞ。
当記事の内容は「著者個人の感想」を多く含んでいるため、KBの技術レベル含む”価値観”が大きく反映されています。
あなたの腕前や価値観がKBと似ている場合はそのまま適用できるかと思いますが、そうでない場合は「私の場合は△△△だから、ここは○○○なんだろうな」と読み替える等してご利用ください。
- ゲームプレイの腕前
熟練者ではあるけどプロほどの腕はない
ノーダメージ系は大抵苦戦するしボブの壁登りは遅め
謎解きやパズル系、隠し要素の発見は得意な方 - プレイスタイル
攻略情報なしでクリアまでプレイ
クリア後に再びはじめからやる人
バグ技は反対派 - 情報収集の許容範囲
公式の情報はしっかり読み、動画もチェックする
他人の攻略サイトやレビュー記事、ゲーム系動画は絶対に見ない
プレイ中の行き詰まりを自力解消不可の場合のみ検索(数日粘る) - ゲーム系知識の獲得
ゲーム系の業界用語はあまり詳しくない
必要に迫られてWikipediaで軽く調べる程度
ゲーム系コミュニティ等に属さず、イベントにも参加しない - ゲームの好み
複数参加のゲームより一人プレイのゲームが好き
少し努力をしないと先に進めないぐらいの難易度が好み
グラフィック命(ドット絵はほぼ100%回避)
音声が日本語に対応していなくても気にしない(テキストは日本語希望)
作品の世間的な知名度やメーカーの規模はフル無視
ゲーム性乏しい(ストーリー性強すぎる)ゲームは避ける傾向
「ブリキの騎士」基本情報と特徴
ソフト名:ブリキの騎士
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000016127
メーカー:レイニーフロッグ
https://www.rainyfrog.com/ja/game/buriki_no_kishi
レーティング:CERO A
ジャンル:アクションRPG
関連タグ:アクション、新しいエリアを切りひらく
アクションジャンルの中でも「メトロイドヴァニア」というサブジャンルに分類される、マップを参考にしながらシームレスなダンジョンを進んでいくタイプのゲームです。
プレイヤーは、ロボットの主人公「アッツ」を操作。
攻めるのも守るのにも体力を消費するため、攻撃連打で押し切る戦法は使えません。
主人公の強化方法は、宝箱や購入で入手できる装備品と、レベルアップによるスキルツリー解放。
HPがなくなると、セーブポイントからスタート。
その際、獲得したアイテムや貨幣も、使用して失ったアイテムも“やられた時点のまま”で、元には戻りません。
グラフィックのかわいさにそぐわず、なかなかやりごたえのある作品でした。
「ブリキの騎士」全体の評価
ゲーム難易度 | ★★★☆☆ |
チュートリアル | ★★☆☆☆ |
ストーリー | ★★☆☆☆ |
「難易度」についての評価は、単純に高ければ高いほど高評価にするのではなく、”いい塩梅かどうか”を基準にしています。
難しすぎて先に進めないとか、逆に簡単すぎてやりがいがない場合は低評価。
プレイヤーの技術レベルが大きく影響する部分ではありますが、参考までに。
「チュートリアル」の評価は、新たな操作ができるようになった際の説明の挿入度合いや、振り返りやすさを基準にしており、不親切なら低評価です。
「ストーリー」は文字通り、物語を楽しめたか?ゲーム世界に入り込みやすかったか?を基準に評価しています。
ストーリー性が乏しいものは低評価。
以下から詳しくレビューします。
ゲームプレイ難易度の具合は?
事前知識なしでこのゲームを始めると、敵が強すぎて倒すのに時間がかかったり、すぐにやられたりしました。
しかし、ある程度プレイする中で“あること”に気づいてしまうと、途端に難易度が激下がり。
この落差が大きく、決してちょうど良くはなかったので、ゲームプレイ難易度の評価は「★★★☆☆」です。
ちなみに、謎解き要素は皆無。
謎解きが苦手な人にはいいかもしれませんね。
チュートリアルの親切さは?
このゲームは、進むごとにできるアクションが増えていきます。
しかし、できるようになったアクションについての説明は「少し足りない」と感じました。
説明が足りないことで行き詰まるという、少々イジワルを感じる箇所があったので、チュートリアルの評価は「★★☆☆☆」です。
ストーリー面に魅力は?
一応ストーリーとして「何の目的で敵を倒し、進んでいくのか?」というのは、スタート時に説明されます。
また、クリア時にも「無事に目標達成」的な映像があります。
このゲームにおいてストーリー性を感じられる部分は、この最初と最後の2つだけ。
他にはもう、”全く”と言っていいほどイベントがありません。
そういう意味でもシームレスなので、何の邪魔もなくゲームプレイに没頭できるかと。
決して物語に没入できるものではありません。
ただし、手書き風のグラフィックと牧歌的なBGMが、このゲームの世界観をしっかり演出してくれているように感じました。
この点を踏まえ、ストーリー面の評価は「★★☆☆☆」です。
「ブリキの騎士」クリア後の評価
やり込み要素 | ★★★☆☆ |
総プレイ時間 | ★★☆☆☆ |
「やり込み要素」は、単純作業の連続でおもしろくない場合は低評価、おもしろければ高評価。
「総プレイ時間」は、このゲーム作品のジャンルや価格から”妥当な長さか?”を基準に評価。
物足りなかった場合は低評価で、思ったより長く楽しめた場合は高評価です。
それでは、詳しくレビューします。
クリア後のやり込み要素におもしろみは?
このゲームのやり込み要素としては「スキルツリー全解放(主人公のレベルMAX)」や「全宝箱制覇」「実績の全解放」といったものがあります。
私の場合はラスボスを倒した時点でこれらが満たされていなかったので、クリア後にやり込みました。
しかし、残念ながらこのやり込み要素に”おもしろみ”は感じられなかったです。
ラスボスは、一度倒すともう出てきません。
つまり「何のためにやり込むのか?」という目的が不在でした。
とは言え、ラスボス討伐前にやり込むようにすればそれなりに楽しめると思いますので、やり込み要素の評価は「★★★☆☆」です。
私の総プレイ時間の内訳はこちら
この「ブリキの騎士」における私の総プレイ時間約10時間というのは、1回クリアしてやり込むのにかかった時間です。
このうち、どこに行けばいいかわからず迷っていた時間が、おそらく累計で2時間程度。
また、プレイする中で”あること”に気づくまでの「難易度が高い状態」で、3時間ほどプレイ。
この3時間は、同じエリアで何度もやられていたのでほぼ進んでいません。
このことから、おそらく攻略情報を整えてプレイすれば、5時間ほどでクリアできてしまうゲームなのかもしれません。
ちょっと、やってみますね。
遊べる時間の目安はこんなもんかと
私の場合は、序盤で攻略のコツを見つけたことで中盤以降はスムーズに進みました。
しかし、スムーズとは言っても迷子だった時間がたくさんあり、その分時間がかかっています。
このことから、攻略情報なしでこのゲームで遊べる時間の目安は「約10時間」と見積もります。
“2周目”という概念がないゲームのため、再びはじめからやるのでなければこれぐらいかと。
このゲームのジャンルでこの定価にしては、ボリュームが「少し物足りないかな?」と感じたので、総プレイ時間の評価は「★★☆☆☆」です。
なお、やり込み要素を無視してただクリアを目指すだけなら、もっと短くなると思います。
また、攻略情報を見たり、あなたがアクションゲーム上級者だったりすることでさらに短くなるかもしれません。
「個人的に気になる点」の評価
アクション操作 | ★★★☆☆ |
グラフィック | ★★★☆☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
ここでの評価は、完全に私個人の趣味。
KBと価値観が似ている場合は、大いに参考にしていただけるかと思います。
「アクション操作」の評価は、できるアクションが最大まで解放された状態で使用する”ボタンの数”が多ければ多いほど高評価としています。できるアクションが少ないと、それだけで物足りなさを感じるので低評価。
「グラフィック」は、キャラクターデザインの良し悪しも含め、風景やエフェクト等総合的に評価。画の荒さが目立つ場合は低評価となります。”ドット絵”は好きじゃないのでそもそもプレイしませんが、評価する場合は低評価に。
「音楽」は、作品中で流れるゲーム音楽の良し悪しを評価。何を良しとするかは人それぞれあるかと思いますが、ここでは”私が口笛を吹きたくなるか”を基準としています(吹けるかどうかは置いといて)。
詳しくレビューします。
アクション操作の充実度は?
できるアクションの数は案外多く、使用しないボタンは「L」「R」ぐらいでした。
ただし、使用頻度がかなり少ないアクションがいくつかあったり、選択時のカーソル移動を左の十字キーでできない(左スティックのみ)という不便ポイントがあったため、アクション操作の評価は「★★★☆☆」。
せっかくできるようになったアクションが「え、使える場面これだけ?」というのは、大変もったいないと感じます。
個人的には、DLCを所望。
グラフィック全般の感想は?
この「ブリキの騎士」というゲーム作品の推しポイントである”手書き風グラフィック”は、私のゲーム購入時の決め手の一つ。
とても味があり、世界観の演出にも一役買っていると言えます。
しかし、攻撃エフェクトは全体的にシンプルで、敵キャラのデザイン数はボス含め限定的。
ということで、グラフィックに関する評価は「★★★☆☆」です。
決して悪くはありませんが、突出しているわけでもありません。
ゲーム内音楽はどうだったか?
公式の紹介文では全く触れられていませんが、このゲーム作品のBGMはとても牧歌的で良いです。
グラフィック同様、世界観の演出に一役買っており、私は気に入りました。
作業用BGMとして使えたらいいなと思うぐらい。
ゲーム内の機能として、つけてくれたらいいのに。
とは言っても「音楽として高品質か?」と問われればそうとは言えないので、音楽の評価は「★★★★☆」です。
「Feudal Alloy」みんなのレビュー(Steamより)
PC向けのゲームソフトを販売する「Steam(スチーム)」では、商品ページでプレイヤーのレビューを確認可能。
このゲームも、海外での名称「Feudal Alloy(フューダルアロイ)」で販売されており、多くのレビューがありました。
このうち日本語のレビューをいくつか引用して、ご紹介します。
(記述そのままではなく、読みやすいよう丸めてあります)
Steamユーザーの「良い声」抜粋
可愛いのは見た目だけで地味に難しくて驚いたが、面白かった
装備品で見た目が変わるカスタマイズ性が楽しい
短すぎず長すぎない適度なボリューム
Steamユーザーの「良くない声」抜粋
ストーリー性がなく盛り上がりもないため、気が付いたらクリアしていた
良くも悪くも、難易度が少し高い
迷路すぎて先に進めない
Steamレビュー「総合」

総合的には賛否両論となっていますが、この記事執筆時点では全レビューのうち約70%が「おすすめ」としているようです。
Steam「Feudal Alloy」
https://store.steampowered.com/app/699670/Feudal_Alloy/
「ブリキの騎士」総評:アクションゲーム好きはぜひチャレンジを
ここまで『「ブリキの騎士」の評価』をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
改めて、これまでの評価を掲載しておきます。
ゲーム難易度 | ★★★☆☆ |
チュートリアル | ★★☆☆☆ |
ストーリー | ★★☆☆☆ |
やり込み要素 | ★★★☆☆ |
総プレイ時間 | ★★☆☆☆ |
アクション操作 | ★★★☆☆ |
グラフィック | ★★★☆☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
作品に対しての純粋な評価は、こんな感じ。
しかし、買う側として最も重要視したいのは「価格に対してどうなのか?」だと思います。
参考までに、任天堂「My Nintendo Store」でダウンロード版を定価購入する場合の価格は、
税込 ¥ 1500(執筆時点)
この価格なら、まあ悪くはないのかな?という感じ。
オススメ度は「★★★☆☆」。
ただし、このゲームはセールで激安価格になることがあります。SALE価格なら、オススメ度は「★★★★☆」。
慣れるまでは少々難易度が高いアクションゲームですが、ぜひチャレンジしてみてください。
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